機能的で審美的な歯並びを目指す噛み合わせ治療
口と咬み合わせは、食べるための咀嚼機能だけでなく、姿勢を保つための器官、ストレスを緩和するための器官、呼吸を助ける器官として、とても重要な役割を担っているのです。
噛み合わせが悪いと、顎が変形してしまいます。
顎の変形は体の変形につながり、肩こり、首こり、頭痛、自律神経のアンバランスを引き起こします。
かみ合わせの本当の機能を理解し、正しいかみ合わせを維持することで、全身を健康につなげましょう。
これまで、咬み合わせには、「食べる、飲み込む(咀嚼)」「発音」「呼吸」「美観」の4つの機能があると考えられていました。
しかしその他にも、全身の健康にも影響を与えることが最新の研究でわかっています。
噛み合わせが悪いと知覚過敏を引き起こしたり、身体のゆがみになったり、睡眠時無呼吸症候群などの疾患を引き起こしやすくなります。
噛み合わせと身体の密接な関係
- 姿勢の保持
- 噛み合わせが悪いと、発音や呼吸の異常だけでなく、体の姿勢にも影響が出ることがあります。
肉体的なストレスは、肩こりや体の調子、歩き方などにも影響します。
- ストレスの解放
- 歯ぎしりや食いしばりは、無意識のうちにストレスを軽減する行動であることが明らかなってきました。
「歯ぎしりや食いしばりはしない」という人も、夜間に知らずしらずにのうちに行っているかもしれません。
- 呼吸
- 呼吸のメインは鼻ですが、口ももちろん呼吸をする器官です。
歯並びが悪さのせいで、顎の発達や呼吸の障害により、睡眠時無呼吸症候群などの障害が増える可能性があります。
- 食べること、飲み込むこと
- 口から食べ物を摂取して飲み込むことで、栄養を体内に蓄えることができます。
正しい口の動きと噛み合わせは、食べ物を細かくしてこの栄養素を吸収するのに役立ちます。
- 発音
- 口はコミュニケーション、つまり話すことを意味する調音に重要な器官です。
歯並び、舌の動き、かみ合わせの障害も発音に影響します。
- 見た目
- 口は表情を作る重要なパーツです。
人間は、表情で感情を表現することで、言葉を使わなくても社会性を保つことができるのです。
また、噛み合わせの乱れが顔の歪みにつながることも重要なポイントです。
噛み合わせと姿勢
当院に来られる患者さんの中には、頭痛、肩こり、顎関節症、不定愁訴(原因不明の不調)を訴える方がいらっしゃいます。
このような方の口腔内の状態を調べると、上下の歯の噛み合わせが悪いことが多いのです。
実は、頭痛や肩こり、顎関節症、不定愁訴などの身体の不調は、不正咬合(噛み合わせが悪いこと)が原因であることがあります。
私たちの顎の筋肉は、首と背骨を支えています。
しかし、顎の位置が悪いとかみ合わせが悪くなり、体の重心がずれて、頭痛や肩こり、顎関節症、不定愁訴の原因になることがあるのです。
逆に、姿勢が悪かったり、背中や腰が曲がっていたりすると、顎がずれることもあります。
つまり、かみ合わせは私たちの体にとって重要な役割を担っているのです。
当院では、患者さんの健康状態を考慮し、咬合を大切にし、一人ひとりに適した治療を提供しています。
正しい噛み合わせを取り戻し、維持することができれば、上記のような不定愁訴はなくなり、健康な体を作ることができるのです。
当院の噛み合わせ治療
噛み合わせの改善は、肩こり、頭痛、顎関節症、不定愁訴などの治療や改善により、全身の健康をもたらすと考えます。 では、どうすれば正しく噛むことができるのでしょうか。 すずらん歯科の噛み合わせ治療では、顎をニュートラルポジション(正しい位置)に戻すための治療を行います。
- 1:術前検査
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レントゲン、CT、触診、顎の動きの検査などを行います。
検査に基づき、噛み合わせの詳細な治療計画を立てます。
- 2:噛み合わせの改善
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スプリント矯正(マウスピースによる治療)
歯並びの乱れは、歯並び、不正咬合、歯の喪失、歯周病、大きな虫歯、親知らずの影響など、様々な要因で顎関節症を引き起こします。
また、睡眠中に起こる歯ぎしりや食いしばりは、口の周りや頭頸部の筋肉の疲労やコリにつながり、顎関節症の主な原因のひとつとされています。
また、起きているときでも無意識に噛んでしまうことがあり、これも顎関節症の要因のひとつとされています。
スプリント矯正とは、筋肉の緊張を最小限に抑えながら、噛み合わせをニュートラルな顎の位置に戻す治療法です。
セルフケア療法
歯ぎしり、食いしばり、横向き、頬杖、前かがみなど、日常の癖で噛み合わせが悪くなっている場合は、普段の生活習慣を見直すセルフケアに重点を置いていきます。
基本的には「顎に負担をかけないこと」を心がけ、食いしばりや歯ぎしり、頬杖などをしないように注意してください。
また、片方の歯で噛む習慣がある人は、両方の歯で均等に噛むようにしましょう。
顎の筋肉の緊張を和らげ、関節への負担を軽減するためのマッサージやストレッチの方法も紹介します。
鎮痛剤、抗炎症剤の処方
顎関節の負担が大きく、開くときに痛みや炎症が出る場合は、鎮痛剤や抗炎症剤を服用します。
慢性炎症を抑制し、痛みを軽減します。
治療を受ける前の注意点
・噛み合わせ治療の調整の効果は患者さんによって異なります
・患者さんの口腔内の状態に応じて治療法を提案するため、治療期間や費用は異なります
・治療方法によっては、治療器具の装着時間を守らないと、十分な効果が得られない場合があります
睡眠時無呼吸症候群の日常生活への影響
睡眠時
・いびきをかく
・いびきが止まり、大きく息を吸って、またいびきをかくというサイクルがある
・むせやすい
・呼吸困難、呼吸障害、息苦しさがある
・睡眠中に目覚めやすい
・寝汗、夜間頻尿の増加
起きている時
・睡眠の質が低く、寝起きが悪い
・頭痛がする
・日中の眠気、疲労感、倦怠感などがある
・集中力が低下する
睡眠時無呼吸症候群とマウスピース治療
睡眠時無呼吸症候群は、肥満、小さな顎、後退した顎、鼻呼吸不全などと関連している場合があります。
気道が狭くなり、無呼吸や低呼吸を起こします。
当院では睡眠時無呼吸症候群ではマウスピース治療をおすすめしています。
マウスピースはスリープスプリントと呼ばれることもあります。
睡眠時無呼吸症候群では、下顎が後退していることが多いため、下顎を前に出して上気道を確保し、無呼吸を防止します。
上顎と下顎のモノタイプは保険適用が可能で、自由診療内で上顎と下顎を分離して製作することができます。
継続的に使用しないと効果が出ないので、患者さんのスケジュール管理が必要です。
噛み合わせは全身の健康の要です
さまざまな角度から噛み合わせの問題を解説してきました。
かみ合わせに問題があるかもと思ったらまず当院にご相談ください。
外観上の異常だけでなく、骨格の異常もチェックできます。
矯正治療が必要な場合は、歯科医師と一緒に自分に合った治療計画を立てます。
無理のないコストで、無理のない方法をご提案します。